照れや恥を捨てた時に、見えてくる世界。

yurippe

2011年06月13日 16:21

5月4日に出演者オーディションを開催し、
5月12日から稽古をスタートし、
早や一ヶ月が経過しました。

現代版組踊「翔べ!尚巴志」。
今年は、第5回「世界のウチナーンチュ大会」公式プログラムにも
選ばれ、飛躍の年を迎えました。


第一回目の稽古風景

活動としては4年目になる「翔べ!尚巴志」。
第1回目から参加しているメンバーが高校3年生となり、
彼らが中心となり、50数名のメンバーをまとめ、
1つのチームになろうと奮闘しています。


空手の型を教えています。

昨年から参加している中学生メンバーも、
踊りや眼差しがしっかりとしてきて、
頼もしいかぎりです。


先輩メンバーが1曲、踊りを披露しました。

今年から参加のメンバーも20数名いて、今は踊りを覚えるのに
精一杯!という感じではありますが、みんな、最初はそうなのです。

私が覚えている中でとくに印象的なのは…第2回公演(2009年)に初参加だった
中学1年生の女の子メンバー2人(現中学3年生)。
彼女達は、憧れの舞台に参加したものの、先輩達の熱意やレベルの高さにびっくり。
稽古の帰りの車の中では

「踊れない、踊れない…」

とうわごとの様に呟いていたとか。

けれど、そこであきらめないのが、彼女達のすごい所。
稽古の様子をホームビデオにおさめ、それを見ながら、家でもずっと踊っていたそうです。
めきめきと上達していく様子は、たえまない努力の成果だと誰の目にも明らかでした。

その積み重ねは、彼女達の外見にも表れています。
2年前はあどけない彼女達でしたが、
今はしっかりした雰囲気になり、後輩メンバーの指導に当たっています。

キラ星のような先輩たちを憧れのまなざしで見つめていた女の子達は、
いまは憧れの存在に変わりつつあるのです。

そんな姿を見るたびに、子ども達の成長の幅と、可能性に驚かされます。
そして、この幅と可能性は子ども達みんなが持っている力なのだと
思います。

恥ずかしさや照れを捨てて、素直にまじめに取り組んだ時に、
身につく技(舞台の場合は、踊りや演技など)と自信。
そして、見えてくる新しい世界。

たぶん、それは子供たちだけでなく、私たち大人も同じことなのだと
思います。



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